(2022年6月の話)
アメリカ領事館はデュッセルドルフにあるので「近くて良かった」と思っていたけど、
ビザ受付はベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルトなので、
面接はフランクフルトの領事館で行われた。
朝7時30分と早いので、フランクフルトに前泊。
フランクフルトには空港にしか行った事がないので、
初めてのフランクフルトに初めて高速列車ICEに乗って行った。
行きのICEは良かったけれど、帰りはひどかった。
フランクフルトってすごい高層ビルがたくさんある。久しぶりに高いビルを見たぞ。
フランクフルトの中心から離れたところにあるアメリカ大使館の近くにホテルを取って
着いた後、アメリカ大使館まで歩いて下見をしておいた。
当日は予定時刻の20分前に着いたけれど、既に30人くらいいて歩道まで並んでいた。
冬じゃなくて良かった。
最初の入り口の受付を終えて、次に建物の中に入りセキュリティチェック。
電子機器や25㎝以上のバッグはダメらしいので書類を入れるファイルだけを持ち、
ハンカチ、ティッシュ、のど飴はそのままポケットに入れ手ぶらで行ったので、
セキュリティチェックもすんなり無事に済んだ。
次は23番まである窓口に囲まれたホールのようなところで、
ビザの種類別に分かれたゾーンに並んで待つ。
23個ある窓口の半分くらいは閉まっている。
ガラス越しに職員が座っている1人分の駅の切符売り場のような感じだった。
初めの窓口でパスポートと書類を提示しチェックされ
次に別の窓口へ行って手数料500€を支払い、
最後にまた別の窓口に行ってパスポートと書類を提出、
女性職員はパソコンに打ち込みをしながら質問してくる(ここが面接)
あとは指紋をデジタルスキャンした。
20脚くらい置いてあるパイプ椅子で待っている人もいたけれど、
私達は椅子に座ることもなくどんどん進んでいった。
一番心配だった面接というか質問は会社名や事業内容、所在地、勤務年数などを英語で聞かれた。
私は何も聞かれなかったのでひと安心。セーフ。
しかし、その後の指紋デジタルスキャンが上手くいかない。
乾燥肌の私の指紋がスキャン出来ないので領事館窓口職員が「指をおでこでさすって」と言いながらジェスチャーした。
大して化粧もしていないのでおでこもカサカサ。
すかさず夫が自分の頭を下げ、私の指を夫の広いおでこにこすりつけた。
夫のおでこの脂を指につけて再びデジタルスキャンの機械に指を乗せたらOKが出た。
これでは指紋ではなく脂紋だ。
領事館職員が爆笑していた。
右の指にもおでこの脂をつけて取った。
その度に爆笑する領事館職員の女性。
緊張のビザ取得面接は和やかに終わった。
日本人は私たちだけだった。
服装は夫はネクタイ無しのジャケット、私はワンピースとローヒールパンプスで行ったけれど、
スーツの人もいれば、パーカー、サンダル、リュックや大きなバッグ、書類を挟んだファイルだけの人といろいろ、、、
ここ数年スニーカーばかり履いていたので足が痛くなった。
長時間待たされると思っていたけれど、結局1時間10分ほどで無事終了。
入口とホールの3か所の窓口は全員女性だった。
預けたパスポートは後ほど郵送で来るはず。
1週間後に無事届いた。
が、夫のが先に受取サインが必要な宅配便で届き、私のはその2日後にポスト投函(サイン無しでいいの?)
通常なら2つ一緒に届いてサインが必要らしいのに、別々に届くのはやはり脂紋がダメだったのかと心配していた。
アメリカ大使館の面接に行く前に日本のこの動画⇩を見て参考にした
初めてのフランクフルトは特に観光もしなかったけれど、明るい都会だった。
マスク率はデュッセルドルフの方が高く、まだまだマスクしている人が多いデュッセルドルフのはずれの田舎。
そしてデュッセルドルフよりも「お金ちょうだい」の人が多くて、何人か「ちょうだいちょうだい」と来たし、
ICEに乗って座っていたら、出発前の車内にまで「ちょうだい」と言って、隣に立っていたのでビックリした。
天気が良かったしビザが取れたし、初フランクフルトは無事終了。
ドイツのアメリカ領事館に行くなんて事は、そうそうないことだから良い経験だった。