1950年の金閣寺放火事件が題材の話
長年、気になっていた本をやっと読んだ
難しくてよくわからなかった
美しい文体の作者の作品だけれど
華美過ぎて
それが長過ぎて
これが耽美主義というらしいけど
出だしは自分の読む力の無さを感じた
後半からは文体に慣れてきて
ナントカ読みすすめられた
放火をするまでの
主人公の心を描いているけれど
ひねくれた暗い心がわからない
どうして金閣寺に火をつけたのか
最後でわかったような
でもはっきりとはわからないまま
主人公には実際に見える金閣寺よりも
心の中の金閣寺が「美」で
金閣寺に偏りすぎてしまって
それが何事にも邪魔をしてしまうのかな?
読んでいて
暗い曇り空の
京都の町を
歩きまわっている
そんな気持ちになる
難しかった