人 生 後 半 を 楽 し み た い

アメリカで見つかった小さな癌の記録 ① / 昔も同じ事があった。人間ドックで再検査。

オハイオ州の州都コロンバスへ 続き

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15年も前の話

今回の人間ドックで受けたその日のうちに「乳がんの再検査をした方がいい」と言われて、思い出した昔の話。

今から15年前の人間ドックで乳房触診の途中、医師から右胸にシコリがあると言われた。

乳癌治療で有名な聖路加病院の先生が言うのだから危ないのかな、、、と不安になるより、一番先に思った事は子ども達が中学高校大学と大きくなってはいたけれど、末っ子がせめて20才になるまでは、、、という事だった。

触診途中でまだマンモグラフィや超音波検査が残っていたけれど、「人間ドックの結果を待っていたら遅くなるから、他の病院で検査して紹介状を持って来た方が早い」と言われ、残っていた検査のマンモグラフィと超音波検査はやらずに帰り、その日から病気について調べたり、慌てて他の病院を予約した。

検査だけ別の病院へ

マンモグラフィの検査を病院の空いている日時に予約して検査するというのは、自分の体の状態とは関係なく行われるので、この時大変痛い思いをしたのを覚えている。

生理前になると胸が張って痛くなる。

予約した病院は都立病院でちょうどその頃に検査になった。

挟むのが上手くいかない新人の女性技師で何回もやり直しになった。

もう頭のてっぺんからつま先まで、その度に痛みがビーーッって走る。

痛みには強い方だと思っていたけれど、あれは忘れられない、まだ覚えている痛さ。

結局どうしようもなくなって先輩技師を呼びに行って、確か両胸で計10回以上痛みが走りまわった。

数日後、取りに行った紹介状と一緒に入っていた大きな写真には癌の疑いって書いてある。

見えている。

今ならデータをメールで貰えるのかもしれないけれど、15年前はまだ大きなレントゲン写真だった。

再び聖路加病院へ

検査結果を持ってまた聖路加病院へ。

予約をして行ったけれど、「今から2時間くらいかかるので、銀座を散歩して来てください。」と言われた。

それくらい患者さんが多い。

午後遅くになっていろいろ検査した。結果は良性だった。

でも今後どうなるか分からないので人間ドックでの検査と、その半年後の来院検査で年2回の診察をすることになった。

聖路加病院にはたくさんの患者さんが来ている。

そこに検査だけで行くのはナンダカ申し訳なくて、何かあったら聖路加病院に行くという事にして、その後の検査は別の小さなクリニックに変えた。

その小さなクリニックは予約しなくても自分の体調の良い時に行けば、すぐにマンモグラフィ検査も超音波検査も受診出来るので痛い思いをしないで済んだ。

約10年間のクリニック通い

それから約10年、クリニックに通って、年に2回はマンモグラフィと超音波と細胞診をやっていた。

細胞診(細い針の注射器で細胞を採取)は痛かったけれど、あの新人女性技師さんの時の痛みに比べれば平気な一瞬の痛み。

その後シコリが増えたりしたので、その度に心配したけれど結果はずっと大丈夫だった。

そして確か4年前に検査に行った時に「もう来なくて大丈夫です」と言われた。

ひと安心。

その後は人間ドックだけを受ければ良くなった。

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