信州・松本にある「24時間、365日対応」の病院の内科医が主人公の小説。
前2作より緊迫感があった。
強い信念を持って患者に向き合う医師と看護師。
病院が大変な分、医師一止の頭の中は仕事でいっぱいだ。
医療って最先端の知識が無ければいけない。無知ではいけない。
診断も難しい。
手術してみなければわからない事も、それが誤診とされてしまう。ツライ
今回は病院での緊迫感が多い分、妻ハルの出番が少なかった。
けれどハルがそばにいるから、一止は大丈夫。
一止を支えるハルは素晴らしい。
一止は地域医療をずっとやって行くんだな。と勝手に思っていたけれど、
新しく来た女医の言葉でいよいよ大学病院に行くんだ。
最後の送別会では思わず涙が出た。
合間に登場する温泉、りんご、日本酒が楽しい。
緊迫した場面が多かった今回のホッとする場面だ。